樹木葬以外にもさまざまなタイプがある話題の自然葬を紹介
海洋葬
海洋葬とは、火葬したご遺骨の一部または全てを海上に撒く埋葬方法の一種です。「散骨」の同義語であり、樹木葬とともに「自然葬」と呼ばれます。
海洋葬で大切なのは「散骨できる場所の把握」と「粉骨の必要性」の2点です。散骨場所については、法律で特に決められているわけではありません。ただし、海水浴場の周辺や漁業区域を避けるなど、海上関係者の迷惑にならないよう配慮する必要があります。そして海洋葬では、粉骨によってご遺骨をパウダー状に加工し、水に溶ける水溶性の袋に入れて撒くのが一般的です。
宇宙葬
これまでの散骨場所は、海上や河川、陸地が一般的でした。近年、新しい散骨のカタチとして注目されているのが「宇宙葬」です。粉骨したご遺骨や遺灰を専用カプセルに入れ、ロケットで打ち上げます。
宇宙葬では、故人の希望を満たすさまざまなプランが用意されています。たとえば、打ち上げたカプセルを人工衛星化し、現在地を確認したり、地球の姿を写せたりするプランがあります。さらに月面着率を目指すプラン、宇宙の果てを目指すプランなどもあるのです。
バルーン葬
バルーン葬は、ご遺骨や遺灰を巨大風船に入れ、成層圏(高度40km前後)まで飛ばす宇宙葬の一種。成層圏到達後は、気圧の関係で必ず破裂するため、ご遺骨は宇宙空間に散骨されます。
バルーン葬の場合、埋葬ではなく「葬送」となります。実施には環境省・法務省・厚生労働省などの許可が必要であるため、個人では行うことができません。基本的には、バルーン葬に対応する専門業者に依頼してください。ロマン溢れる自然葬なので、故人が宇宙好きの場合は一考の余地があります。