樹木葬を選択するときにしっかり考えておきたい遺骨の扱い方
自然に還るように遺骨を埋葬
樹木葬においては、ご遺骨の扱い方に注意が必要です。ご遺骨の保管方法や埋葬方法、埋葬後の管理なども念頭に置く必要があります。
前提として、樹木葬は“個人の自然回帰”を実現させる自然葬の一種です。ご遺骨は骨壺や納骨堂に入れず、直接埋葬するのが基本です。ただし、宗派によっては、土に直接散骨することを侮辱と捉えることがあります。そういった場合、粘土製の「クレイ骨壺」のように、自然環境に配慮した道具を使用することがおすすめです。
後に遺骨を取り出す可能性があるため骨壺に入れて埋葬
樹木葬は、地面に直接埋蔵するのが基本です。ただし、後々ご遺骨を取り出し、別のお墓に移動させる可能性がある場合は、骨壺や納骨袋に入れて埋葬しましょう。
一度地中に散骨すると、後で取り出すのが大変困難になります。とりわけ粉骨したご遺骨は、一度埋蔵すると回収できません。合祀を筆頭に、将来的にご遺骨の移動を予定している場合は、骨壺に入れて埋葬しましょう。なお、埋葬期間が長期化する場合は、湿気が溜まりにくい納骨袋を使用してください。ご遺骨のカビの繁殖を防ぎます。
故人がどこに眠っているのかわかるように遺骨を埋葬
ご遺骨を埋葬する際、埋葬場所を必ず覚えておきましょう。特にご遺骨を直接散骨する場合、土とご遺骨が混ざり合って、二度と取り出すことができません。「場所を忘れたらどうしよう」と不安な方は、骨壺および納骨袋での埋葬をおすすめします。
埋葬場所を覚えておくコツは、何らかの目印をつけることです。たとえば、スマートフォンのGPS機能で座標をメモしておくとよいでしょう。最近は写真を撮る方もいますが、墓地・霊園内での写真撮影を不謹慎に感じる人もいるので注意してください。