好きな木のもとで眠りたい!樹木葬で人気の樹種を紹介
桜
樹木葬にはさまざまな樹種が使われますが、とりわけ桜は人気があります。考えられる理由はさまざまですが、桜は国花であり、日本人が大好きな花の1つ。その根元で安らかに眠りたいと考えるのは、いたって自然な発想です。
また、明治時代の作家、「梶井基次郎」(かじいもとじろう)の代表作である「櫻の樹の下には」の影響もあると言われています。同作は、“櫻の樹の下には屍体が埋まっている”という書き出しが有名です。これらの理由により、樹木葬で桜を希望する人が多いのではないでしょうか。
ハナミズキ
樹木葬では、春に薄紅色の花を咲かせるハナミズキも人気です。桜とは違い、4月から5月の終わり頃にかけて一斉に花を咲かせるのが特徴です。元々は北米原産の花で、薄紅色のほかに白やピンクの花を咲かせます。
ハナミズキが選ばれる理由は、桜と同じように、日本人に馴染み深い樹種であることにあります。そして「私の想いを受けてください」「返礼」「華やかな恋」といった美しい意味合いの花言葉から、ハナミズキを樹木葬に使う人が多いようです。
サルスベリ
樹木葬では比較的、低木が使われる傾向にあります。中国原産のサルスベリもその1種で、樹木葬において人気の樹種です。サルスベリは漢字で「百日紅(さるすべり)」と書き、日本には18世紀頃に伝来したといわれます。春から夏にかけて薄紅色やピンク、白などの花を咲かせる表情豊かな話です。
サルスベリは桜やハナミズキ同様、秋から冬にかけて落葉し、また美しい花を咲かせます。その儚い姿が、人の人生を表しているようだとして人気です。