樹木葬のよくあるトラブル
返骨ができない場合がある
合葬式など納骨後個別に管理しないタイプの樹木葬の場合は、同じスペース内に埋葬されている他の方のご遺骨と混ざったり、ご遺骨の判別ができない状態になることが多く、埋葬後にご遺骨をお墓から取り出すことができない点は注意が必要です。
個別管理している場合でも、ご遺骨を粉末にして埋葬した場合も元の形が残っていないので取り出すことが不可能となります。ご遺骨の扱いについて親族間で事前にきちんと話あって、後でトラブルが起こらないように手配しておく必要があります。
管理やお手入れが行き届かない
樹木葬は自宅の庭にお墓を建てるわけではないため、基本的にお墓のある寺社や霊園が管理・整備を行うことになります。ご家族や親せきの方が勝手に好きな植物を植えたり、手入れをするといったことができません。
また長い歳月が過ぎると、お墓を建てた時とは周囲の景観が異なりますし、樹木の成長には自然環境や天候が大きく関わってきます。寺社や霊園には多くの方のお墓があるため、樹木葬を行うときはきちんと管理やお手入れが行き届かないという可能性があることも考えておく必要があります。
家族・親族から反対される
お葬式や埋葬方法はさまざまなものがありますが、年配の方などには樹木葬に対しての知識がない方、また墓石がないということで樹木葬について理解を示さない方も多いです。
そのため故人様が希望していても、家族や親せきから反対されることもあります。きちんとご供養するためには、亡くなられたご本人様はもとより、家族や親せきの方に納得してもらったうえで埋葬する必要があります。
そのため、樹木葬を希望するのであれば、ご本人様はもちろんご家族や親せきの方へ理解してもらえるようお話をしておく必要があります。